ぐうたらOL 不動産オーナーへの道⑫

ぐうたらOL物件買付申込書にサインをする

 新築一棟モノ購入をうっかり視野に入れてしまった私は、まずは不動産屋さんに紹介いただいた新築物件の建設予定の土地を見に行くことにしました。というのも、埼玉県民だったこともある私が聞いたこともない、埼玉のとある土地だったからです。もう、漢字の読み方すらわからなかったその駅に降り立った瞬間。「な・・・何もない」

 商店街がない。大きなスーパーもない。物件までは6分で理想的ですが、行くまでの道のりが田んぼ。

 えーと・・・こりは、ちょっとぉ。

 不動産屋さんに聞くと「開発中の土地」であり、「周辺に一軒家が建ち始めて」おり、「今後の活性化を見込んでいる」とのこと。確かに、大手不動産会社の幟がたつ建築中の戸建てが周辺に沢山ありました。更地も多く、きっと開発されていくのでしょう。

 でもさすがに、そんな未来に期待するほど私の財産にも心にも余裕はないのよ!!
 
 ということで見送り。

 次に紹介されたのが川越市の物件でした。
こちらは建設中ですが、完成間近の物件で、同じ造りで左右対称のもう一棟がすでに全室入居住みとのことでした。実は川越に行くのが初だった私は、これまた同僚を誘い、観光がてら見に行くことに。

 うん、いい。とても良い。気になる点は駅から徒歩15分ということくらい。川越駅はかなり栄えているし、15分なら自転車で駅まで行く人も多いだろう。そして何よりすでに建っている向かいの棟が満室スタートを切っているのがその証拠といえよう。

 川越ならば大宮勤務、少し伸ばして都内勤務のサラリーマンをターゲットにできる。

 ここにしよ♡

 その時の即決は私の人生の中で最速だったかもしれません。
 コンビニスイーツをガトーショコラにするか、それともバスクチーズケーキにするかめっちゃ悩む私。
 ネットで見つけたワンピースの丈をミディアムにするか、マキシにするか次の日まで迷う私。

 ン千万のお買い物即決★

 その日のうちに買い付け申込書(買いますという意思表示で、これを出すと不動産屋さんは他のお客さんへの販売活動をやめます。契約ではないので買主は破棄でき、この時点で違約金等は発生しません)にサインをしました。

 周辺のファミレスで不動産屋さんの差し出す買付申込書に躊躇なくサイン。
 
 指が震えていたのは私ではなく、その紙を差し出した不動産屋さんの担当者 Iさん。後で分かるのですが、彼は入社一年目の新入社員で、物件を売るのが初めてだったのです。

 そしてもう一人震えていたのが隣に座っていた私の同僚。

 自分でも、なぜあの瞬間あんなに冷静だったのか不思議です。自分のマイホームもよりはるかに高額な物件。頭のネジが飛んでしまったとしか思えません。

 一つ断っておくとすれば、私は何も考えずにサインしたわけではありません。不動産投資で学んだ様々な知識をもとにデータを数値化し合格ラインに達しており、収益・返済シミュレーションももちろん行っていました。

 それでも、あの時の迷いのないあの感覚は、今でも不思議です。

つづく

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