「本醸造 太平洋」を飲んでみた!

わたくしヤタガラスは川崎市の住民ですが、熊野人であることを誇りとして、近所の友人たちにいつも熊野の自慢をしています。佐藤春夫や中上健次のこと、新宮城のこと、熊野三山のこと・・・これまで少ない知識をかき集めて紹介してきました。私のふるさと和歌山県新宮市

そろそろ、ふるさと自慢のネタも尽きてきたと思っていたところ、何と地酒がイタリアでビッグな賞を受賞というニュースが飛び込んできました。「イタリア料理に合う」と評価

さて、こんなうれしいニュースは直ぐに知らせねばと、日頃管理に関わっている「ハイムのひろば」というサイトにも投稿し大いに宣伝しました。別に尾崎酒造とは何の関係もなく社長と会ったこともないので決して回し者ではありません。

ただ、これだけ宣伝すると、”左利き”である友人たちに証拠を見せねばなりません。早速、太平洋を取り寄せて試飲会を開くことになりました。今回はその結果報告です。

新宮の姉夫婦に電話でお願いして送ってもらったのは、8月上旬のころでした。頼んだ翌日には届き、最近の物流の発達に驚きながら段ボール箱を開封すると、一升瓶2本と「熊野三山」720ml 1本がその姿を現しました。まるで受賞を誇るように輝いて見えたとは少し言い過ぎでしょうか!

さて、自分の部屋の隅にでんと置かれて開封を待っていた1本が、8月28日(日)愈々開封されることになったのです。メンバーは4人、一人はかつて某社のフランス支店長を務めた人物でワインにも詳しいが実は日本酒が一番という人、一人はオランダ駐在経験がありポーランドのズブロッカを平気で何杯もあおる酒豪、もう一人は、同じ熊野(熊野市)の出身、釣りが趣味で、自分で釣り上げた魚を器用に捌きそれをあてに酒を楽しむという風流人、と実にまあ豪華な顔ぶれなのです。

私以外はもちろん初めてなので、飲み比べという意味で、常温、冷やし、燗酒とすべて試すのもいいかと思ったのですが、今回は冷酒のみとすることに決めました。理由は、まず受賞したのがイタリアに於いてであり、イタリア料理に合うというのが受賞理由だったこと、それと季節が夏で燗して飲む気にはなりにくかったことです。そこで、会場となった友人宅に前もって届けておき冷やしておいたことは言うまでもありません。

さて、感想は如何に? ここでひとつ白状すると、この企画を提案したのは私であり、熊野自慢の一環であったことは事実ですが、気の置けない仲間と愉快に飲めればいいのであって理由は何でもよかったのです。従って読者が期待するほどさまざまな感想の言葉が出てはきませんでした。

それに、ワインの試飲でもなく、ソムリエでもないので、それほど表現がたくさんあるとは思えないですが、ただひとつ、全員一致した意見は「軽くて、口当たりがよく爽やか」ということ。イタリア料理に合うという意味は、きっとそのあたりに理由があるのではないかと思います。

もうひとつ、封を切った一人は、「ふっと、とてもいい香りがした」と言っていました。この人はフランスで多くの種類のワインを開けた経験の持ち主なので信頼できると思いました。さらに、色は透明かと思いきや少し黄みがかっていました。手元にあった白ワインと比較してみると、白ワインよりは少し薄めでしたが。

因みにつまみとしては、寿司とピザ、チーズなどを用意しました。途中からは、当然ながら話の方に熱が入り6時間ぶっ通しで飲み続けました。結果は、まずまずといったところで、恥をかかずに済んだと思います。次回は、少し格上げして「純米酒 太平洋」でやろうと思います。

提案者であり提供者であった私としては、熊野の酒が友人たちにどう評価されるか少し不安もありましたが、結果は良かったと思います。尾崎酒造の方、評判は良かったので安心しました。もしこの記事を見ていたなら、ひと言コメントでも入れていただけるとありがたいです。また、太平洋を普段からよく知っている熊野の方、是非、コメントを頂戴したく思います。

ヤタガラス

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です