キンセンカの神話

キンセンカは、キク科の植物。別名はカレンデュラ、ポットマリーゴールド。花言葉は別れの悲しみ。悲嘆。寂しさ失望。原産地は地中海沿岸。北アメリカ、中央アメリカ、南ヨーロッパなどで栽培されている。春咲き一年草として扱うが宿根草タイプは冬を越すので「冬知らず」の名で市場に出回る。

日本では観賞用として花壇などに植えられるが、ヨーロッパでは原種はハーブの1つに数えられ、エディブル・フラワー(食用花)である。キンセンカの軟膏は火傷からにきびまで幅広い皮膚のトラブルの治療薬になると考えられている。

【神話】

シシリア島に住むクリムノンという、太陽神アポロンを大変崇拝している少年がいました。アポロンが日輪の馬車に乗り大空を駆けてる昼はとても幸せな気持ちでいられます。

日が沈み夜になるとアポロンの姿は無く、とても悲しい気持ちになっていました。こんなクリムノンの毎日をアポロンもいつしか知ることとなり、愛情が芽生えたのです。

こうしてクリムノンもアポロンも幸せな日々を過ごしていました。面白く無いのは嫉妬深い雲の神です。一計を案じた雲の神は8日間も雲で覆いアポロンを雲の中に閉じ込めました。

クリムノンにとって耐え難い8日間だったのです。9日目にアポロンが姿を現した時には、クリムノンはアポロンを待ち焦がれ、悲しみに耐えかね死んでいたのです。

このやせ衰えたクリムノンの姿をアポロンは、キンセンカの花に変え二人の愛のしるしにしたのです。だから今でもキンセンカは太陽に向って咲くのだそうです。

(マリーゴールドの項参照)

 

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