山ちゃんの気まま旅36~謎を秘めた奈良時代の仏塔

通常時は南京錠がかかり立ち入り不可の「頭塔ーずとう」特別公開終了が今月15日と迫っているので、雨降り続く悪天候の中を、奈良までドライブ散策を強行しました。

場所は東大寺南大門から1㎞と近距離、奈良には何度も足を踏み入れながら、この史跡の存在を知ったのは数年前、観光案内図にも載っておらず、表示も出て居ないので現地にたどり着くのが一苦労でした。


この「頭塔」は元々表面が土砂で覆われていて、写真に有る通り森林に覆われている南半分は土砂に埋もれたままで、現状保存されています。東大寺の記録では、国家安泰を祈念して767年に築かれたもので、一辺が30m 高さ10m、7段の階段ピラミッド構造で、調査によれば44基の石仏が配置されています(内22基が重要文化財)。

ユニークな塔の源流は何処か、それは解明されておらず、東アジアにこれより古い類似の遺跡は見当たらず、まるでこつ然と出現、似ているインドネシアのジャワ島のボロブドール遺跡の建造も同時代のもので、何らかの共通点が有るのかも知れません。

日本では他に、岡山県赤磐市にある「熊山遺跡」、大阪堺市に「土塔」も同時代のもので、機会をみて訪問予定です。

山仲春男

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